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HDCD考察(3):偽隠れHDCDを探せ
HDCDなCDをパソコンで手軽に高音質で楽しむまでのメモ。その3。
今回は、隠れHDCDと見せかけて実際には普通のCDだった、という事例とその検証について。
HDCDデコード処理をしたwavファイルを抽出し、それが本当にHDCD相当の音質かを客観評価する。
話が見えてこない方は前回までの記事も参照すると見通しが多少よくなるはず。


◆名称の定義(HDCD・隠れHDCD・偽隠れHDCD)
ここで扱う4種類のCDについて、その特徴と名称とを対応付けておく。
概ね一般的な用法に沿っているけど、便宜上一部は勝手に定義している。ま、分かりやすくということで。
Windows Media PlayerはWMPと略して表記している。

HDCDなCD
レーベル面やジャケット・ケース裏などどこかにHDCDのロゴがついているCDのこと。
対応プレイヤーやWMPのバージョン・設定によっては再生時にHDCDマークが表示される。
対応プレイヤーやWMPで適切な設定を行えば20bit相当の高音質で再生できるCD。
隠れHDCDなCD
レーベル面にもジャケットにもどこにもHDCDのロゴが無いけどHDCDエンコードされてるCD。
対応プレイヤーやWMPのバージョン・設定によっては再生時にHDCDマークが表示される。
音質の特徴はHDCDなCDと同じで高音質再生可能。見つけるとちょっと嬉しい。
偽隠れHDCDなCD
どこにもロゴが無くHDCDエンコードされてもないのにプレイヤーからHDCD扱いされるCD。
対応プレイヤーやWMPのバージョン・設定によっては再生時にHDCDマークが表示される。
が、表示されるだけで音質は普通のCDと同じ。隠れHDCDだと思ったらぬか喜びでちょっと悲しい。
普通のCD
文字通り普通のCD。サンプリングレート44.1kHz、量子化ビット数16bit。

マスタリング環境にHDCD絡みのものが混ざっていると、意図せずHDCDフラグが入ることがあるらしい。
すると再生時にHDCDマークはつくけど、別に20bit相当のデータがエンコードされてるわけでもないので
音質変化の生じないCDが出来上がる。それが偽隠れHDCDなCD。


ちなみにコピーコントロール銀色円盤でありながらHDCDフォーマットなものもあったらしい( 2ch過去ログ)。
エラーも入れるしHDCDフラグも埋めるし…って、まあ案の定かなり駄目な音になってるのもあったとか。



◆隠れHDCDと偽隠れHDCDの判別
問題は、あるCDが隠れHDCD仕様なのか偽隠れHDCD仕様なのかの判別方法。
再生時にはどちらも同じようにHDCDマークが表示されるので、これだけでは判別できない。
そこで前回示した方法でwavファイルを吸出し、ビット数や波形データの一致を調べる。


今回の素材は『namco / リッジレーサーズ ダイレクト・オーディオ』。初回盤だが再販盤も多分同じだろう。
一部の曲でHDCDマークが点灯、VH7PCだと途中でマークが消える曲もあるなど、なかなか慌しいCD。
このCDについて、各項目を以下のような手順でチェックする。
意図が分かりにくければ、前回の記事や前々回の「◆WMP設定と再生音量」を参照していただきたい。

HDCDマーク(WMP)・HDCDマーク(VH7PC)
WMP11の設定[オーディオCDに24ビットオーディオを使う]をオフにして再生し、
各トラック毎にHDCDマークが点灯するかどうかのチェック。点灯すれば○、しなければ×。
またVH7PCでも再生し、HDCDマークが点灯するかどうかチェック。
実ビット数(WMP)
WMP11の設定[オーディオCDに24ビットオーディオを使う]をオンにして再生し、
WAV Output plug-inで出力したwavを前回作ったツール“hdcdcheck”にかける。
24bit中で実際に使用されているビット数をチェック。
MAX:min
上記のツールの出力から、符号ビットを除いた最上位ビットと最下位ビットをチェック。
EACとの一致
EACリッピングのwavをTWEで24bit化(単に水増し)したwavと一致するかチェック。
ただし比較元の最上位ビット数が22である場合、TWEでゲインを2倍(=+6dB)しておく
一致するかどうかのチェックはWaveCompareで行う。

結果を下表に示す。
disc 1
トラック名 HDCDマーク(WMP) HDCDマーク(VH7PC) 実ビット数(WMP) MAX:min EACとの一致
01 Ignition × × 16 22:08
02 Departure Lounge △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08
03 World Touring △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08
04 Highride ○(冒頭&末尾で消える) 16 22:08
05 Warp Trooper ○(末尾で消える) 16 22:08
06 Bassrider 16 22:08
07 Pulse Phaze △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08
08 Chrome Drive △(冒頭とごく一部のみ) 16 22:08
09 Synthetic Life 16 22:08
10 Disco Ball ○(末尾で消える) 16 22:08
11 Night Stream 16 22:08
12 Light Groove ○(末尾で消える) 16 22:08
13 Vanishing Horizon ○(末尾で消える) 16 22:08
14 Tunnel Visionary ○(末尾で消える) 16 22:08
15 Tek Trek ○(末尾で消える) 16 22:08 △2
16 Beyond 16 22:08 △3
disc 2
トラック名 HDCDマーク(WMP) HDCDマーク(VH7PC) 実ビット数(WMP) MAX:min EACとの一致
01 Rotterdam Nation Remix △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08 △2
02 Speedster Remix × × 16 22:08 △1
03 Drive U 2 Dancing Remix △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08
04 Rareheroes × × 16 22:08 △2
05 Blue Topaz Remix × × 16 22:08 △1
06 Motor Species Remix △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08 △2
07 Ridge Racer × × 16 22:08 △1
08 Grip △(冒頭一瞬のみ) 20 23:05 ×
09 Euphoria △(冒頭&末尾のみ) 20 23:05 ×
10 Silver Stream ○(末尾で消える) 20 23:05 ×
11 Naked Glow × × 16 22:08 △3
12 Your Vibe × × 16 22:08 △3
13 Move Me △(冒頭一瞬のみ) 19 22:05 ×
14 Movin' in Circles ○(末尾で消える) 16 22:08 △3
15 Eat'em Up! ○(末尾で消える) 16 22:08 △1
16 TuiTui △(冒頭一瞬のみ) 16 22:08 △2
17 Samurai Rocket 16 22:08 △3
18 Daredevil × × 16 22:08 △3
※「EACとの一致」についての補足:
  • ○…完全に一致
  • △1…先頭ゼロサンプル数のみ異なる △2…末尾ゼロサンプル数のみ異なる
  • △3…先頭&末尾ゼロサンプル数のみ異なる
  • ×…不一致

表中で太字・赤字で示しているトラックが、HDCDなトラックだ。
太字でない残りのトラックは、ゼロサンプル数に差異はあれど(△印)、実質的にはEACリッピングと全く同じ。
HDCDマークが点灯しても、実ビット数が16bitならもれなく偽隠れHDCDなトラックということだ。
これらから、同じCD内に隠れHDCDなトラックと偽隠れHDCDなトラックが混在する場合があると分かる。
個別に注目すべきは赤字の「Move Me」。HDCD仕様と考えられるが、19bitに納まっている。
これは、ピークエクステンションモードを使ってないため、1bit分少ないのではと予想。
「Move Me」の曲調上、あえて全体の音圧は揃えて高いままにしておいた、といったところかなあ。
(と思ったら予想を覆す結果も出た。詳細は最後のおまけ考察で。)


また上記の結果から、VH7PCのHDCD判定は曲の途中であっても変化するのに対し、
WMPのHDCD判定は各曲の冒頭でのみ行われ、途中でマークが消えることは無いという仕様と分かる。
大雑把に言えば、WMPの方がHDCDマークの表示に関して非常に緩い基準でいい加減ということ。
じゃあVH7PCの方が優秀かと言えば、こちらがHDCDマークを出し続けてる曲は全て偽隠れHDCDという有様。
むしろVH7PCがごく一部しかHDCDマークを表示しないような曲の中にも
正しくHDCDフォーマットで収録されている曲があるという事実の方が重要だろう。

この辺、考え出すとキリが無いので細かい考察は最後に回す。


ちなみに、自分以外にも同じCDを題材にHDCDマークの有無を調べている方がおられた。
DVDプレイヤーで判定されているようで、概ねVH7PCと同じ結果のようだ。見比べると面白い。



◆まとめ ~ WMP+WAV Output plug-inとhdcdcheckを使いましょう
ここまでの考察から得られたものをまとめておく。

  • 1枚のCDの中に「隠れHDCDな曲」と「偽隠れHDCDな曲」が混在する場合がある。
  • HDCDの真偽を判別するには、WMP+WAV Output plug-inで24ビットのwavを抽出し
    拙作“hdcdcheck”などを使ってビット数をチェックする。
    17~20ビットなら真のHDCDな曲であり、16ビット以下なら偽=普通のCD相当の曲である。
  • WMPがHDCDマークを表示する基準は甘く、AV機器の方が厳しいようである。
    ただしその基準の厳しさとHDCDな曲の真偽判定は無関係。マークへの過信は禁物。

自分としては、普段はWMPの24ビット再生をオフにしといて、HDCDマークを見つけたら
wav出力してビット数チェック、HDCDな曲ならwavを保存していくというスタンスでいこうと思う。
さて、そろそろ落ち着いて音質評価でも始めようかな。




◇おまけのディープだけど適当な考察

[WMPにおけるプリギャップ]
前述の表で、「EACとの一致」についてゼロサンプル数のみ異なるパターンを示した。
EACでギャップ検出したものと見比べるとこんな相関が見られた。暇な人はご確認してみては。

  • そのトラックにプリギャップが無く、次のトラックもプリギャップ無し⇒○
  • そのトラックにプリギャップが有り、次のトラックはプリギャップ無し⇒△1
  • そのトラックにプリギャップが無く、次のトラックはプリギャップ有り⇒△2
  • そのトラックにプリギャップが有り、次のトラックもプリギャップ有り⇒△3
つまり、WMPはギャップ情報をよく分からんけど適当に扱っているということだ。
別に完全なCDのコピーを作るのが目的ではないし、ノンストップCDもギャップ無く取り込めるので
実害はほとんど無いと言っていいだろう。精神衛生上なんだかなーと思うだけだ。


[対象CD「リッジレーサーズ ダイレクト・オーディオ」についての妄想]
前述の表で、VH7PCのHDCDマークの有無についてはやたらと括弧書きの注釈をつけている。
その内、「末尾で消える」というのは全てフェードアウト開始でHDCDマークが消えるタイプ。
また、無音部分(プリギャップかポストギャップ?)でHDCDマークが点灯することもあった
これらの現象と、なぜか数曲だけまともなHDCDなトラックであるということから、
「全曲HDCD仕様のはずがマスタリングの過程で通常仕様に化けちゃった」説を唱えてみる。
つまり、記事の冒頭で書いた「マスタリング環境のせいで意図せずHDCDフラグが入った」パターンではなく、
「意図してHDCDエンコードしてたのに最後にフェードとかいじったら失われた」という話ではないか?
もしそうだとすれば至極残念…って、あくまで妄想なので可能性は低いよ。言い逃げ。


[WMPとVH7PCのHDCDデコード再考]
面倒くさいのと読みにくくなるだろうということで細かい結果は示さないが、
HDCDな曲と判断した4曲について、VH7PCとUA-101でのデジタル録音も行いビット数をチェックした。
結果、確かにどの曲も16bitを超える情報量を持っていたのだが、WMPの出力と随分異なっている。


例えば、「08 Grip」では最下位ビットが8bit目で、実ビット数が17bitであった。
これだけを見るとVH7PCよりWMPの方がより正確なHDCDデコードが出来ているように思えるが、
「13 Move Me」では(符号除く)最上位ビットが23bit目で、実ビット数が20bitでWMPより桁数が大きい。
WMPでは見られなかったピークエクステンションが行われているのである。
(追記:2007/08/15) 波形見たらピークエクステンションとは違う、別の問題みたい。


これでますます、WMPとVH7PCのどちらがより正確にHDCDデコードしているかが分からなくなってきた。
なんとなく無難なのはWMPかなあ、今はMicrosoftがHDCDの親玉みたいなもんなワケだし。
Move Meの差なら聴いて区別つくだろうか。実験ばっかりやって聴いてないから試さんとな。

(追記:2007/08/15)
面倒くさがってビット数チェックしかしてなかったが、波形を見たり実際に聞いたりしたら
WMPのwav出力とVH7PCのデジタル出力との間にとんでもない差があった。
あまりに違いすぎて笑っちゃうほどなので、別記事で画像も交えてちょこっとまとめたい。

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オーディオビジュアル | 【2007-08-14(Tue) 05:52:10】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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